集中型・分散型システムの特徴・メリット・デメリットまとめ!

集中型と分散型 メリットとデメリットまとめ情報試験対策
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様々なサービスを実現するシステムは、1つのコンピューターを中心とする集中型と、複数のコンピューターによって処理を行う分散型に大別されます。また、クライアントサーバシステムは分散型のシステムのひとつです。このページでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットに加え、将来の分散型インターネットであるWeb 3.0についても軽く触れていきます。

このページでは、

  • 集中型のシステムの特徴
  • 分散型のシステムの特徴
  • クライアントサーバシステムとは

を解説しています。

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集中型

集中型システム

集中型のシステムでは、大型のコンピューター(ホスト)にデータの入出力用の端末(ターミナル)が接続され、処理は全て中心となるホストによって行われます。

メリット:管理やセキュリティ対策が容易で信頼性も高い

デメリット:障害が発生すると全てのシステムが停止してしまう

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分散型

分散型システム

分散型のシステムでは、複数のコンピューターによって処理を行います。分散型のシステムはさらに、コンピューターに上下関係を付け処理を分担するタイプ(垂直型)と、同程度の処理能力のコンピューターを対等に接続するタイプ(水平型)に大別されます。

現在では、インターネットの普及もあり様々な場面で分散型のシステムが使われています。

メリット:処理が速くなる、障害に強い、拡張性が高い

デメリット:管理やセキュリティ対策が複雑になる

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クライアントサーバシステム

クライアントサーバシステム

分散型、中でも垂直型のシステムが活用されているもののひとつに、クライアントサーバシステムがあります。サービスを提供するサーバと、ユーザーが操作するPCなどのクライアントが接続され、サーバ側・クライアント側の両者で処理を分担します。例えばウェブページを表示する際は、クライアントがHTTPというプロトコルで定められた「GET」コマンドをサーバに送信し、サーバがウェブページの内容を送り返します。またショッピングサイトであれば、クライアントが「POST」コマンドでフォームの内容を送信し、サーバがそれに応じて処理を行います。

インターネットの仕組みについて詳しくは下記のページから↓

画像を見ると集中型のシステムに似ていますが、集中型では端末(ターミナル)は処理をせず情報の入出力だけを行うのに対し、クライアントサーバシステムではクライアントも一定の処理を行います

Web 3.0

Web 3.0

インターネットの広がりにより分散型のシステムが普及しているとはいえ、サービスなどの“管理”という側面でいえば、中央集権的な集中型のシステムになっていると言えます。例えば、ウェブページやSNSなどはMicrosoftやMeta(Facebook)などの「プラットフォーマー企業」なる超大企業の管理のもとにあるのが現代のインターネット(Web 2.0)の実情です。

これに対し、ブロックチェーン(分散型台帳)の技術を活用し管理をも分散させようというのがWeb 3.0の発想です。ブロックチェーンによる暗号資産、NFTといった技術が次々生まれ、今後さらなる発展を遂げていくのは間違いありません。

3行まとめ

このページでは集中型・分散型システムについて解説しました。まとめると以下の通りです。

  • 集中型システムは1つのコンピューターを中心とし、管理が容易だが障害に弱い。
  • 分散型システムは複数のコンピューターで処理を行い、高速で障害に強いが管理が複雑である。
  • クライアントサーバシステムは分散型システムのひとつでウェブサイトなどで使われている。

皆様の参考になれば幸いです。

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